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キセノン([Xe]と呼ばれる元素)
光を扱っていると、キセノン(クセノンともいいます。英語ではゼノンと発音 元素記号Xe)という元素を良く耳にします。 放電管にはキセノンの他にヘリウムやネオン、アルゴン、クリプトンなどの元素を良く耳にします。これらの元素は極めて性質が似た元素です。 化学の本などで元素の周期表を見ますと一番右端の欄の「0」族というところにこれらのガスは不活性ガスとして掲載されています。 大気中にホンのわずかにしか存在しないので希ガスともよばれています。 不活性元素というのは化学的に安定していて他の元素と化学結合せずに単体で存在している元素をいいます。 これらの元素は電気的に安定していて原子に電子が入り込んでもすぐ安定した原子の状態に戻ろうとして(多くの場合はイオン化したり他の元素とくっついて化合物を作る)、もらった電子からのエネルギーを光エネルギーに変えます。 これが放電管の封入ガスとして使われるもっとも大きな理由の一つです。 原子番号の若いヘリウムやネオンは原子が軽いためか励起される電子が基底状態に戻るときの量 子エネルギーが数通りしかなくこの量子エネルギーで決まる光エネルギー、つまり特定の発光波長しか出さず、従って光学的な共振を起こしやすいレーザガスとしてヘリウムやネオン、アルゴンが使われました。 キセノンは比較的重い不活性ガスであるためたくさんの電子を持っていてそれによりいろいろな光を放射するものと考えられています。 キセノンの発光が太陽光の発光に近いことから現存では理想の白色光源としてみなされ、キセノンアークランプやフラッシュランプ、ストロボランプに多用されています。 キセノン(Xenon)は1898年にイギリスのラムゼーらによって希ガス元素を発見していく過程でアルゴン、クリプトン、ネオンについで液体空気の分留から最後に発見されました。 キセノンランプは1933年頃からドイツで研究され、1944年シュルツ(R. Schluz)よって実用化されました。 日本では1952年頃から製作され、主としてフラッシュランプとして用いられたとあります。 ※安藤幸司様のサイト”Anfo world”内「光と光の記録」より抜粋・引用させていただきました。

| https://nissin-ele.co.jp/tec/index.php?e=57 |
| ストロボ科学館::キセノンについて | 02:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
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