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瞬間発光光源の歴史
ストロボ光源(フラッシュ)は、キセノンガスの良好な放電特性を利用して短時間発光を行う光源です。キセノンフラッシュが科学技術に寄与した功績は大きいものがあります。適度な光量 と短時間露光、高い繰り返し発光を持つキセノンフラッシュで撮影された写 真から数多くの神秘で新鮮な情報が提供されました。 従来の閃光光源といえば1900年初頭、マグネシウムを金属皿に適量に盛り電気点火させていたマグネシウムフラッシュが一般 的でした。 しかし、マグネシウムは光量が多い反面100万分の1秒などという短時間露光には適していませんでした。 学術的な用途には短時間で発光する光源が必要で、この目的のために大気中の火花放電による発光装置が使われていました。 火花放電による高速度写真撮影に初めて成功したのは1851年、英国のWilliam Henry Fox Talbotでした。 彼はライデン瓶に蓄えた電荷を空中で放電させ1/2,000秒(500マイクロ秒)の発光を作り、London Times紙を回転板に取り付け回転させて、見事に静止画として写真に収めたといいます。 その時使用した感光材は「amphyitypes」と呼ばれたもので、ASA4相当(現在のフィルムの1/100)でガラス板に卵白と水に硝酸銀を混ぜて塗布したものだったそうです。 この感光材を使ってそれにf32の口径比を持つレンズ(現在のレンズの1/500の明るさ)をカメラに取り付け撮影されたといいます(An Early History of High Speed Photography 1827-1930 written by Lincoln Endelman in 1988, SPIE's 32nd Annual International Technical Symposium)。  Talbot、Mach、Cranz、Boysらが始めた高圧コンデンサに電荷を蓄え空中で火花放電を起こさせる瞬間光源は、シュリーレン撮影法を確立し、高速飛翔体の研究(当時は弾丸が主流)に大きな功績を残しました。 ※安藤幸司様のサイト”Anfo world”内「光と光の記録」より抜粋・引用させていただきました。

| https://nissin-ele.co.jp/tec/index.php?e=55 |
| ストロボ科学館::ストロボ・ストロボスコープについて | 03:25 PM | comments (x) | trackback (x) |
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